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コロナ禍を経て2倍以上に!賃貸住宅でキッチンの使いやすさを重視したいと考える入居希望者急増/健美家

2023/07/05 不動産ニュース

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投資家向けに中古区分マンションを販売、入居者獲得の戦略として改修後の部屋のテイストや仕様をシリーズ化、その後管理

応募が殺到するというのは、入居需要に対して供給が足りていないからと考えられる

「とにかく賃貸住宅でキッチンの使いやすさを重視したいと考える入居希望者がコロナ禍を経て2倍以上に増えました」。こう話すのは、都心で中古区分マンションのリノベーション事業を手がけるリズム(東京都渋谷区)の広報担当の園部亜衣さんだ。

 

同社は投資家向けに中古区分マンションを販売し、その後管理する。さらに入居者獲得の戦略として改修後の部屋のテイストや仕様をシリーズ化しているのが特徴だ。ターゲットにしているのは、都心で働く30歳前後の単身者。

 

そのため、変更前の間取りが1DKなどに分かれていても、必ずワンルームに改修する。シリーズは34種類に上り、和モダンやシャビーシック、北欧風などテイストを統一化させたものの他に、壁一面に本棚を設けた「Hondana」、ペイント&釘打ちが可能なカスタムウォールを設置した「Rough」など、機能を統一したシリーズも展開する。

 

同社は満室経営を維持するために入居希望者向けに「ウェイティング」機能を設けており、退去が決まった部屋をウェイティングリストに登録している希望者に情報発信するサービスを行なっており、入居率は常に98%以上を維持している。それと同時に、マーケティングのため入居希望者がどのような機能やテイストを求めるのかをウェイティングリストをもとに集計・調査を行なっている。

 

他シリーズと大差をつけての1位は「Kitchen」シリーズ

 

同社のウェイティングに最も登録が殺到しているのは「Kitchen」シリーズだ。ワンルームの部屋の中でキッチンを中心の間取りにしているのが特徴だ。

 

壁付キッチンにはせず、対面にして料理中でも部屋でくつろぐ人との顔を見ての対話がしやすい配置にし、キッチンの設備も3口コンロ、ワイドシンクなど利便性に重点を置いている。

 

2021年5月末までの「Kitchen」シリーズの空室を待つ人の件数は2398件で2位の1149件を大きく突き放してのダントツだった。それが、以降はさらに2979件加わり、6月21日時点で5377件のウェイティングというこれまでの数字を遥かに上回る数字を叩き出した。

 

園部さんによると、「Kitchenシリーズのファンは入居したい気持ちが非常に強く、空室が出たらどのエリアでもいいと考える人がキッチンシリーズの複数の部屋にウェイティング登録をする場合が多いです」と語る。

 

中には、Kitchenシリーズではないものの、大きめで料理のしやすい対面キッチンが設置されているシリーズにもウェイティング登録者が集まり、順位を上げていた。

 

なぜキッチンを中心とした間取りに人気がさらに集中しているのか。

 

同社が理由の一つとして考えるのは、緊急事態宣言で外出を制限され、家での時間の過ごし方や暮らし方を見直したことだ。リモートワークが増えたことで自炊する環境にこだわったことや、税金や保険料の値上がりで少しでも節約をするために外食を控える傾向が出ていることなども挙げられる。

 

また、キッチンとダイニングの使いやすさ重視した間取りが単身者向けにはほとんど見当たらないということも挙げられるだろう。

 

通常、都心の単身者向けといえばキッチンとダイニングが別れている1Kやキッチン家具を配置しづらい壁付キッチンの1LDKであることが多い。1Kでは料理したものをそのままカウンターや同じ部屋に置くダイニングテーブルに出すような生活ができない。

 

壁付キッチンの1LDKはダイニングテーブルを反対側の壁に配置してリビングへの通り道を確保すると、炊飯器やレンジを置く棚や食器棚、他のキッチン家具が置きづらいケースも生じる。生活する側がどう使うのかを想定していない間取りでは、入居者獲得はエリア頼みになってしまう。

 

供給自体が少ないため上位にランクインしたシリーズ

 

なお、ウェイティングリストの登録件数2位となったのはホテルライクな部屋をイメージした「Organic」シリーズ。2021年5月の時点から2182件増え、3331件となった。特徴は、フローリングがタイルであることだ。床に傷がつきにくく、鉄製の家具を気兼ねなく置けるといったメリットもある。他にも床がタイルであることが特徴の「Boho」というシリーズもあり、なんと今回20位も順位を上げた。木製のフローリングであることが一般的な日本の賃貸住宅と比較すれば非常に珍しい。

 

応募が殺到するというのは、入居需要に対して供給が足りていないからと考えられる。キッチン以外にもどんな要素が必要なのか、「需要がありそうで供給が少ないもの」に常に目を向けて空室対策をすることが賃貸経営においてはやはり鉄則だろう。

 

 

 

 

参考元:【コロナ禍を経て2倍以上に!賃貸住宅でキッチンの使いやすさを重視したいと考える入居希望者急増|不動産投資の健美家 (kenbiya.com)

 

 

 

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